2026.01.09
理学療法士と看護師の違いとは?仕事内容?進路?将来性まで解説

1. 理学療法士と看護師の違いとは?

理学療法士(Physical Therapist: PT)と看護師(Nurse)は、どちらも医療チームの一員として患者さんのケアに携わる専門職です。しかし、その役割や関わる場面や目的は大きく異なります。
理学療法士は、病気やけが、高齢による機能低下などで身体をうまく動かせなくなった人に対して、運動療法や物理療法などを通じて、基本的な動作の回復と維持をサポートします。主な目的は「身体機能の改善」と「生活動作の自立支援」です。
一方で看護師は、診察や治療の補助、日常的なケア、患者や家族の心理的サポートなど、医療全体を支える役割を担います。医師の指示のもと、病気の経過に応じた観察や対応を行うのが特徴です。
つまり、理学療法士は"動く力"を取り戻す専門家、看護師は"療養全体"を支える専門家といえるでしょう。
2. それぞれの仕事内容と関わる対象
2-1. 理学療法士の仕事内容と対象
理学療法士は、主に身体に障がいのある方や、高齢者、病気やけがからの回復を目指す患者を対象に、身体機能の改善をサポートする専門職です。
リハビリテーションの現場では、歩行訓練や筋力トレーニング、関節可動域の拡大など、「動作」に関する訓練を個別に行います。運動療法(筋力強化、関節可動域訓練)、物理療法(温熱、電気など)、歩行訓練などを行い、「立つ?歩く?座る」などの基本的な動作を日常生活で再び行えるように支援するのが主な役割です。
活躍の場は、病院(特に整形外科?回復期病棟)、リハビリ専門施設、介護老人保健施設、訪問リハビリ、スポーツ現場など多岐にわたります。患者一人ひとりの状態に合わせて、科学的根拠に基づいたプログラムを立案?実施します。
また、高齢化社会においては、寝たきり予防や介護予防の支援も重要な役割となっており、在宅医療や地域包括ケアでも活躍の機会が広がっています。
2-2. 看護師の仕事内容と対象
看護師は、あらゆる年齢層の人々を対象に、診療の補助や療養上のケア、生活支援を行う医療専門職です。
具体的には、医師の診察?治療のサポート(バイタルチェック、注射、点滴)、病状の観察、入院中の患者への食事?清潔?排泄などのケア、退院支援、患者の不安への対応など、医療と生活をつなぐ重要な役割を担います。
対象者は病気やけがをした人に限らず、妊産婦、新生児、慢性疾患のある高齢者など多様で、保健指導や健康管理の分野でも活動します。
勤務先は、病院、クリニック、訪問看護ステーション、保健所、学校、企業など幅広く、「人の命と向き合い、長く関わる」支援が特徴です。
看護師は、患者の体や気持ち、生活背景まで含めて状況を見ながら、必要なケアを届ける役割を担います。
3. 資格取得ルートと学びの違い

3-1. 理学療法士になるには
理学療法士は国家資格であり、厚生労働大臣または文部科学大臣が指定した養成施設(大学?専門学校など)で3年以上の専門教育を卒業し、国家試験に合格することが必要です。
養成施設では、解剖学?生理学などの医学的基礎科目に加えて、運動学、臨床評価、リハビリテーション技術を体系的に学びます。さらに、臨床実習を通して現場での実践力を養うカリキュラムが組まれています。
大学で学ぶ場合は、一般教養科目も含めた4年間の幅広い教育が行われる点が特徴です。卒業、または卒業見込みとなることで国家試験の受験資格が得られ、合格すれば理学療法士として医療や福祉の現場で働くことができます。
3-2. 看護師になるには
看護師も国家資格であり、文部科学大臣が指定した養成施設(大学?短期大学?専門学校など)で3年以上学び、卒業と同時に国家試験を受験?合格することで資格を取得します。4年制大学を卒業する場合は、学士号を取得できるほか、学校によっては保健師や助産師の受験資格を同時に得られる進路も選択できます。
看護系の大学では、人体の構造や疾病の理解に加えて、看護学、栄養学、精神看護、公衆衛生など幅広い知識を学びます。また病院や施設での臨地実習を通じて、患者に寄り添う力や現場での判断力を養う教育が重視されています。
看護師は国家試験合格すれば医療機関などで働くことが可能です。また、卒業後に進学することで、専門保健師や認定看護師など、より専門性の高いキャリアを目指す道もあります。
4. 年収?働き方?将来性を比較

4-1. 働く場所?雇用形態の違い
理学療法士の主な勤務先は、病院(特に回復期リハビリテーション病棟)や介護老人保健施設、訪問リハビリテーション、障がい者施設、スポーツ関連施設などです。医師や看護師と連携し、生活機能の改善や自立支援を目指すリハビリテーションチームの一員として活動します。
リハビリは主に患者の体力がある日中に実施されるため、常勤職が中心です。勤務先によっては賞与や各種手当も整っており、比較的安定した雇用形態と収入が見込めます。なお、訪問リハビリや非常勤?業務委託といった柔軟な働き方も増えてきています。
一方、看護師は、病院やクリニック、訪問看護ステーション、保育園、企業、学校、保健所など多様な現場で活躍しています。対象となる年齢や健康状態、支援の内容も幅広く、地域ごとのニーズに応じた働き方が可能です。
特に病院や介護施設では24時間体制で患者のケアが必要なため、交代勤務(2交代または3交代制)や夜勤が含まれる常勤体制が一般的です。これにより、生活リズムが不規則になりやすく、精神的?肉体的な負担への配慮が求められる場面もあります。
4-2. 年収と待遇の違い
理学療法士の平均年収は、厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると430万円前後とされており、医療?福祉系職種の中では比較的安定した水準です。勤務は基本的に日勤が中心で、夜勤がない分、夜勤手当などの上乗せがない点が特徴です。
昇給は年功序列型が多く、経験年数に応じて緩やかに上昇していきます。さらに、専門理学療法士や認定理学療法士といった上位資格の取得や、管理職への昇進によって、キャリアアップと収入増を目指すことも可能です。
比較的安定した雇用形態が多いため、長く働きやすい職種といえます。
一方で、看護師の平均年収は500万円?520万円程度といわれており、理学療法士よりも高い傾向があります。夜勤手当や残業代が加算される職場が多く、これが年収を支える大きな要素となっています。経験年数を重ねることで昇給し、役職(主任、師長など)につくことでさらに収入が上がる仕組みです。また、大規模病院や公務員としてw88优德体育された場合は、より高水準の給与体系が適用されることもあります。
ただし、年収だけでなく、夜勤や交代勤務による生活リズムへの影響、身体的?精神的負担も考慮したうえで、自分にとって働きやすい環境も重要な比較ポイントとなります。
4-3. 将来性と社会的ニーズ

理学療法士は、高齢化社会の進行に伴い、介護予防や在宅リハビリ、健康増進の分野でのニーズが急増しています。従来の「治す」支援から、「予防」や「地域で支える」視点へと役割が広がっており、特に地域包括ケアシステムの中核としての活躍が期待されています。さらに、発達障がいやスポーツ障がいのリハビリ、企業での職場復帰支援など、多様なフィールドで専門性を活かせる機会が増加しています。
今後は医療機関に限らず、地域社会全体で理学療法士が果たす役割がさらに重要になるでしょう。
看護師も同様に、医療現場において引き続き必要性が高まる職種です。少子高齢化や在宅医療の推進に加え、医師の働き方改革や医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展により、看護業務の効率化と分業化が進みつつあります。それに伴い、高度な専門知識や実践力を持つ看護師の重要性がさらに高まっており、認定看護師?専門看護師?保健師などへのキャリアアップも含めた成長が見込まれています。
どちらの職種も、社会構造や医療制度の変化とともに役割が進化しており、今後も医療?福祉の現場で欠かせない存在としての活躍が期待される専門職です。
4-4. 理学療法士と看護師の比較まとめ表
| 項目 | 理学療法士 | 看護師 |
|---|---|---|
| 主な勤務先 | 病院、介護施設、訪問リハなど | 病院、クリニック、訪問看護、学校、企業、自治体など |
| 雇用形態 | 常勤中心、日勤が中心、夜勤は少ない | 常勤?非常勤あり、夜勤?交代制あり |
| 平均年収 | 430万円前後 | 500万?520万円前後 |
| 将来性?ニーズ | 地域包括ケア?予防?健康増進分野での活躍に期待 | 医療DX推進?高度専門看護師の需要が拡大中 |
5. w88优德体育で理学療法士を目指すメリット

理学療法士を目指すうえで、どのような環境で学ぶかは非常に重要です。
w88优德体育では、医療現場で必要となる実践力や知識を身につけられるよう、以下のような特徴があります。
(1)実践的な学びを積み重ねられる環境
w88优德体育の理学療法学専攻では、1年次から現場を意識した授業や実習が始まり、少しずつ実践の幅を広げられるよう工夫されています。
愛知県内の医療機関や福祉施設とも連携しており、臨床の現場で学びながら視野を広げていけます。
(2)地域に根ざした活動を通じて"人と関わる力"が育つ
スポーツイベントのサポートや地域向けの健康教室など、大学が行う地域活動に参加できます。
患者さん?利用者さんとのコミュニケーション力や問題解決力を、授業だけでなく現場経験から自然に磨ける点も魅力です。
(3)基礎?応用まで段階的に学べるカリキュラム
解剖学?運動学などの基礎医学から、臨床評価?治療手技?チーム医療まで幅広く学べます。
理学療法士として欠かせない知識と技術を、焦らず着実に積み上げていける内容です。
(4)国家試験に向けたサポートが手厚い
模擬試験?対策講座?個別フォローアップなどを組み合わせ、苦手分野を補いやすい体制が整っています。
その結果、国家試験の合格率は全国平均を上回る水準を維持しています。
(5)少人数制で質問しやすく、就職支援も充実
少人数制の授業のため、教員に相談しやすく理解を深めやすい環境です。
また、就職活動では個別面談や履歴書指導、面接練習など、学生一人ひとりに合わせた支援が行われています。
w88优德体育では、理学療法士としての専門性だけでなく、将来に向けて人として成長できる機会も多く、学びの幅を広げやすい環境です。
※参考URL:w88优德体育 リハビリテーション学部 理学療法学専攻(公式サイト)
6. 自分に向いているのはどっち?

理学療法士と看護師、どちらも人の健康を支える大切な専門職です。しかし、関わる場面や支援のアプローチが異なるため、自分に合った進路を選ぶことがとても重要です。
●こんな人は理学療法士向き
?身体のしくみや運動に興味があり、リハビリテーションを通じて人の生活を支えたい
?患者と長期的に関わりながら、少しずつ回復を見届けていく支援に魅力を感じる
?手技や観察を通じて、身体の動きの改善を図る支援に魅力を感じる
?目標に向かって計画的に進めることが得意で、地道な努力を続けられる
●こんな人は看護師向き
?医療全般に幅広く関わりたいという気持ちがある
?急性期や慢性期、終末期など、さまざまな患者のケアに関心がある
?状況変化の早い現場でも、冷静に対応しサポートできる力を身につけたい
?チーム医療の中で調整役として動くことにやりがいを感じる
?人と深く関わる仕事に関心がある
どちらの職種にもやりがいと専門性があり、「どちらが優れているか」ではなく、「どちらが自分らしく働けるか」が選択の基準になります。
将来の働き方を想像しながら、自分の興味?性格?価値観に合う進路を見つけていくことが、納得のいく進学?就職につながるはずです。
7. まとめ|違いを理解して、自分らしい進路を選ぼう
理学療法士と看護師は、いずれも医療現場で人の健康と生活を支える専門職ですが、支援の方法や関わり方、学ぶ内容や働き方には明確な違いがあります。
理学療法士は、身体機能の回復や日常生活の再構築を支援する「動きの専門家」。一方、看護師は診療の補助や療養上の世話など、患者の生活全体を支える「ケアの専門家」といえます。
どちらの職種も社会的ニーズが高く、今後ますます重要な役割を担っていくことが予想されます。進路を選ぶうえで大切なのは、人気や年収だけで判断するのではなく、自分がどのように人の役に立ちたいかを考えることです。
本記事で紹介した違いをふまえつつ、自分がどんな働き方に向いているかを考えてみることで、より納得して選べる進路が見えてきます。「誰かの力になりたい」という思いを、あなたらしい形で実現できる職業がきっとあります。
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